国民病でもある糖尿病の症状|生活を改善しよう

看護師

神経集中個所に生じる腫瘍

男性

脳腫瘍が聴力低下を招く

五感の中でも聴覚は、他人との円滑なコミュニケーションを取る上で欠かせない機能です。音を通じて危険を察知するケースも少なくありません。音の形で提供される情報も多く、音楽を聴く楽しみも聴覚があって初めて成り立ちます。その聴覚に異常が生じると、日常生活に大きな障害が及びかねません。聴力が低下する原因は耳の病気にあると考えられがちですが、実際には脳に原因がある場合も珍しくないものです。耳の奥にある内耳の蝸牛神経が脳に音の情報を伝えており、すぐ近くにはバランス感覚を司る前庭神経があります。前庭神経に腫瘍が生じると蝸牛神経にも影響して聴力低下を招くのです。この聴神経腫瘍は良性の脳腫瘍に含まれ、進行速度が遅いのを特徴としています。聴神経を包むシュワン細胞という部分から腫瘍が発生しており、片方の耳だけ聴こえにくくなることで気がつきます。聴神経腫瘍も小さいうちは症状が現れませんから、検査で偶然発見された場合は経過観察とすることも可能です。その際には定期的にMRI検査を受け、腫瘍が成長していないかどうかを確認する必要もあります。腫瘍が大きくなるとめまいや顔面麻痺・神経痛といった症状も出てくるのです。

手術は実績のある病院で

聴神経腫瘍を含む良性の脳腫瘍を治療するには、外科手術による腫瘍摘出が最も効果的です。ただし聴神経腫瘍の場合は髄膜腫と比べ、重要な神経が集中している個所に腫瘍が生じています。そのため手術の難易度が高く、周辺の神経を傷つけないよう腫瘍だけを取り除く慎重さが欠かせません。手術のアプローチには3通りの方法が挙げられます。後頭部を切開する手術は大きい腫瘍でも取り除くことができる上に、聴力が保存される可能性が高い方式です。その代わり顔面神経を維持するのは難しいと言われます。耳の後ろを切開する手術は脳への負担が軽い方法のため、顔面神経を傷つけずに腫瘍を摘出できます。聴力の保存が難しい場合はこの方法が最も安全な選択肢と言えます。聴力を維持する目的では側頭部を切り開く手術も多く選択されます。いずれの手術でも顔面神経と聴神経の状態をモニターで常時確認しながら実施しており、安全性は格段に向上しました。聴神経腫瘍の手術実績の多い病院ほど最新医療設備を整えているものです。手術の道を選んだ人はこうした病院で執刀してもらうといいでしょう。無事手術に成功すれば、失われかけた聴力を取り戻すことも十分に可能なのです。